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OpenClaw 2026.9.7でGPT-6.1-Solを動かす方法

新しいAIチップを取り付ける小さな技術者たちのミニチュア風アイキャッチ

OpenClaw 技術ノート|2026年10月1日

OpenClaw 2026.9.7でGPT-6.1-Solを動かす方法

ポイントは2つ。呼び出すCodexを切り替え、OpenClawに不足しているモデル定義を追加します。

新しいモデルを使いたいのに一覧に出ない。ようやく表示されても、実行すると「未知のモデル」になってしまう。この場合、モデル名の選択だけでなく、実行するCodexの版とOpenClaw側のモデルカタログを別々に確認する必要があります。

この記事はOpenClaw 2026.9.7・macOS向けの設定手順です。編集する主なファイルは ~/.openclaw/openclaw.json。ChatGPT側で配布・更新されるCodex CLIへの切替と、GPT-6.1-Solの定義追記を扱います。

1. 2つの「モデル一覧」を区別する

OpenClawのCodexプラグインは、Codex app-serverへ利用可能モデルを問い合わせます。一方、OpenClawは独自のモデル定義や許可モデル設定も参照します。このため、新しいCodexがGPT-6.1-Solを認識していても、OpenClaw側の定義が不足していれば、それだけで利用準備が完了するとは限りません。

  • Codex側:/codex models で、その実行器・アカウントのモデル一覧を確認します。
  • OpenClaw側:ターミナルの openclaw models list --provider openai で、モデル定義と利用状態を確認します。
  • 最後に新しい会話で短文応答を試し、表示だけでなく実行できることを確認します。

モデルの提供範囲はアカウントにも依存します。カタログへの追加は、未提供モデルへのアクセス権を作る操作ではありません。

2. ポイント1:内蔵CodexからChatGPT側のCodexへ切り替える

OpenClaw 2026.9.7の同梱資料では、通常の実行に使用する管理対象Codexは 0.158.0 とされています。この記事で参照したChatGPT側のCodex CLIは 0.159.2 です。新しいモデルに対応した実行器を使うため、呼出先を明示的に変更します。

修正ファイル:~/.openclaw/openclaw.json
書き換える項目:plugins.entries.codex.config.appServer.command

macOSで確認した配置例は次のとおりです。<ユーザー名> は実際のホームディレクトリ名に置き換えてください。JSON内の値には、省略記号の ~ ではなく絶対パスを指定します。

{
  "plugins": {
    "entries": {
      "codex": {
        "config": {
          "appServer": {
            "command": "/Users/<ユーザー名>/.codex/plugins/.plugin-appserver/codex-cli/CodexCLI.app/Contents/MacOS/codex"
          }
        }
      }
    }
  }
}

これは既存JSONへ統合する部分設定です。ファイル全体をこの内容で置き換えず、既存の plugins、entries、codex 配下を残したまま、command だけ追加・変更してください。プラグイン自体が有効であることも前提です。

"$HOME/.codex/plugins/.plugin-appserver/codex-cli/CodexCLI.app/Contents/MacOS/codex" --version

上のコマンドで実体と版を確認します。アプリの配布形態によって配置は変わるため、ファイルが存在しない場合はこの例をそのまま設定しないでください。単にターミナルのPATHを変えるのではなく、OpenClawの呼出先を指定する点が重要です。ChatGPTアプリの画面やブラウザを自動操作する設定ではありません。

小さな技術者がCodexの接続先を新しい実行器へ切り替えるミニチュア風のイメージ
まずは、OpenClawが呼び出すCodexの実体を切り替えます。画像は説明用のイメージです。

3. ポイント2:不足しているモデル定義を追記する

次に、OpenClawのカタログにGPT-6.1-Solの定義がない場合は、同系統のモデル定義を参考に追加します。表示名だけではなく、モデルID、Codex実行経路、入力形式、推論強度の対応項目を揃えることがポイントです。

修正ファイル:~/.openclaw/openclaw.json
追記する項目:models.providers.openai.models 配列の1要素。models.mode は既存カタログへ追加する merge を使用します。

{
  "models": {
    "mode": "merge",
    "providers": {
      "openai": {
        "models": [
          {
            "id": "gpt-6.1-sol",
            "name": "GPT-6.1 Sol",
            "api": "openai-chatgpt-responses",
            "baseUrl": "https://chatgpt.com/backend-api/codex",
            "agentRuntime": { "id": "codex" },
            "reasoning": true,
            "input": ["text", "image"],
            "contextWindow": 1050000,
            "contextTokens": 272000,
            "maxTokens": 128000,
            "compat": {
              "supportsReasoningEffort": true,
              "supportedReasoningEfforts": [
                "low", "medium", "high", "xhigh", "max"
              ]
            }
          }
        ]
      }
    }
  }
}

このJSONも部分設定です。既存の openai.models 配列に他のモデルがある場合は、それらを残して1要素を追加してください。他プロバイダーや認証設定は変更しません。id は gpt-6.1-sol、モデル選択時の完全な識別子は openai/gpt-6.1-sol です。

上記の容量値・推論強度は、本記事で参照した設定例です。GPT-6.1-Solの公式な性能・上限を保証する値ではありません。類似モデルからIDだけを置き換えれば、すべての能力が同じになるわけではありません。実際の提供情報とCodexのモデル情報に合わせて確認してください。

また、model_catalog_json はCodexネイティブ側の別機能です。今回の手順では、そのファイルやOpenClawの生成済みプログラムを直接書き換えるのではなく、OpenClawの設定ファイルに定義を追加します。

小さな技術者がモデルカタログに新しい定義カードを加えるミニチュア風のイメージ
新しい実行器に加えて、OpenClaw側のモデル定義も揃えます。画像は説明用のイメージです。

4. 許可モデルと選択名も揃える

agents.defaults.models で使用モデルを限定している場合は、同じ openclaw.json の該当オブジェクトへ次の項目を追加します。別名の sol61 は設定例です。

{
  "agents": {
    "defaults": {
      "models": {
        "openai/gpt-6.1-sol": { "alias": "sol61" }
      }
    }
  }
}

既存のモデル項目は残します。既定モデルにする場合の項目は agents.defaults.model.primary、値は openai/gpt-6.1-sol です。ただし、まずモデル選択で短い新規会話を試し、応答を確認してから既定値を切り替えると切り分けが容易です。エージェント個別や会話個別のモデル指定がある場合は、そちらが引き続き使われることがあります。

5. 保存・反映・確認の順番

  1. 編集前の openclaw.json を日時付きでバックアップします。
  2. 新しいCodexの実行ファイルが存在し、--version が返ることを確認します。
  3. 上記の部分設定を既存JSONへ統合します。同じキーを二重に書かず、他の設定・認証情報を消さないようにします。
  4. openclaw doctor --non-interactive で設定を点検します。
  5. 実行中の作業が落ち着いた時点でGatewayを再起動し、Codexの新しい呼出先を反映します。Mac本体の再起動ではありません。
  6. モデル一覧を更新し、Codex側とOpenClaw側の両方で gpt-6.1-sol を確認します。
  7. 新しい会話でモデルを選び、短文応答と簡単な読取り操作を試します。利用モデルの表示も合わせて確認します。

この記事の作成時点では、設定ファイルの定義と openclaw models list --provider openai --json の一覧で、GPT-6.1-Solの登録・利用可能表示を照合しています。これと個々のアカウントでの応答試験は別です。すべての環境での動作を保証するものではありません。

6. うまく動かないときの切り分け

  • Codex側の一覧にない:実行ファイルの版、実際に呼び出されているパス、ログイン中アカウントの提供範囲を確認します。
  • OpenClawで未知のモデルになる:models.providers.openai.models の定義、IDの綴り、設定の反映を確認します。
  • 登録済みでも選べない:agents.defaults.models や個別エージェントの指定を確認します。
  • 一覧にはあるが応答しない:表示成功だけで完了とせず、認証・提供範囲・実行器の互換性を確認します。

戻す場合は、追加した項目と変更した実行パスを、保存しておいた変更前の値へ戻します。並行して別の設定を変更した場合は、古いファイル全体を無条件に上書きせず、今回の差分だけを戻してください。

まとめ:実行器とカタログをセットで更新する

今回の要点は、内蔵Codexの代わりに新しいCodex CLIを呼び出すことと、OpenClaw側に不足しているモデル定義を追加することです。どちらも主な変更先は ~/.openclaw/openclaw.json。一覧の表示、モデルの選択、実際の応答を順に確かめると、どこで止まっているのかが分かりやすくなります。

参考:Codex app-server transport / Codex model discovery。公開ドキュメントは更新されるため、本記事の対象版とは内容が変わる場合があります。

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